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上から見下ろせばそれは単なる雑草。
柵がなければうっかり踏み潰してしまっているかもしれない。 絨毯のように敷き詰められた彼らヒトリヒトリに目を向けると 単なる雑草の絨毯は途端に草木の集まりに早変わりする。 時に景色は見方によって変わる。 でも本当は僕らが気付かないだけで 僕らの見えていない景色がいつもそこには在る。 ![]() 名もなきものたち 「373 名もない鳥」(2005年12月15日更新分) 「391 居場所」(2006年1月4日更新分) #
by designdk
| 2008-08-01 00:00
| 京都
静寂のお寺にて。
ここは人の流れからは逸れた町外れにある。 誰ひとりいない庭園を眺めて深呼吸をする。 音もなく降り注ぐ春の陽射しの音さえも聴こえそうなほど 静寂に包まれた空間に立ち竦(すく)む。 そこには確かに目を奪われる景色は在るけれど 時間も空間も自分さえも“無”になる瞬間がある。 何度か訪れて来たけれどやっと京都の、 お寺の良さが少しずつわかってきたような気がする。 ![]() きっと気に入ってくれるよと薦められて訪れた場所だったけれど お気に入りのお寺がまたひとつ増えた。 #
by designdk
| 2008-07-29 00:00
| 京都
切り取られた風景。
僕がレンズを通して風景を切り取るのはこんな感じだろうか。 無限に広がる世界を枠の中に収める。 シャッターを切るその時は 僕しか知らない風景が紡ぎ出される胸踊る瞬間でもあり 同時に無駄なものなどひとつもない風景を切り取るという 葛藤とのせめぎ合いでもある。 そんな相反する想いもレンズから目を離すと途端に消え去る。 眼前に広がる風景の懐の深さに許された気持ちになる。 ![]() #
by designdk
| 2008-07-27 00:00
| 京都
境界線の如く。
通路と庭の境に竹が置かれていた。 腰掛けるには一寸(ちょっと)高さがあって 手擦りとしては少々低い。 偶然か計算か人の手が触れにくい絶妙な位置だ。 隅々まで手入れの行き届いた植木や 互いに調和する通路や石などの配置を見ていたら 自(おの)ずとその答えが見えてきた。 ![]() #
by designdk
| 2008-07-25 00:00
| 京都
過ぎ行く風景。
しゃがみ込めばそこにはもうひとつの世界。 真上から見下ろすだけでは感じ得ない。 僕らはこんな世界を風のように通り過ぎてゆく。 止まることを知らない風のように。 そんな風に流されてしまわないように 今日も僕は足元に目を向ける。 ![]() #
by designdk
| 2008-07-23 00:00
| 京都
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