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100回記念の時は僕の使用するカメラを紹介し、200回記念では僕の撮影テーマである“日常にある風景”を体現してくれる写真を紹介した。
被写体は誰でも毎日のように目にするアスファルトの道路だった。今回の300回掲載分では、第1回目の前、0回目(?)にあたるブログ開始のアナウンスの際に掲載した、クルマのドアミラーに映る自分を撮影したセルフポートレートにちなんだ写真を紹介したいと思う。 鏡とは、影やシルエットと一緒でやはり内面を映し出すものだと僕は感じる。まず、すべてが反転することで見えなかったことが見えることがある。とりわけ鏡に映る自分を写すと“今、自分に足りないものがあってもがいている自分”や“未来に描く自分に向かって一歩ずつ歩けているかを再確認している自分”、時には、“後ろを振り返って足跡を探している自分”や“目の前の進むべき道を模索している自分”など過去や未来など時間をも超越する。 写真とは自分で自分を撮っても至極、客観的で、時に残酷で時に優しい。いや、残酷というよりは厳しい。そして厳しさは言い換えれば優しさだ。つまりは写真は優しい。 “鏡に映った自分を見る”というリアルタイムで進む自分との会話と、そのワンシーンを撮影した写真をさらに後から自分で見る過去の自分との会話とではまた違ったものだ。 リアルタイムで進む会話には考える余地はなくずっと進み続ける自分との会話になるが、過去の一瞬を捉えた写真との会話はゆったりと時間が進む。進み続ける自分では気付かない部分を見つけてくれる。いいことも悪いことも気付かないで通り過ぎてしまうことが、何よりも怖いことではないだろうか。その両方を教えてくれることのある写真とは懐が深くやはり優しい。
by designdk
| 2005-10-03 23:35
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