158 春のおとずれ

みずみずしいばかりの野菜は春を感じさせる。人参、胡瓜、大根、セロリなどどれも口にすればシャキシャキッと音が聞こえてきそうなものばかり。“春の音コンテスト”というものがあったとしたら選ばれて欲しい音のひとつだ。


2枚目の写真では、数で勝るシェル型のマカロニ群の中で黄色いパプリカ、よく熟れたミニトマト、レタスなどの野菜に加え艶（つや）やかに黒光りするオリーブの実や照りのあるエビがその鮮やかな色を主張し合う。この中ではオリーブの実は少し異彩を放つ存在。
こちらはどちらかというとシャッキリ歯応えのあるというよりは、マカロニやプリプリのエビなど弾力性のあるものが多い。暖かくなってくるとマリネのような冷菜を思い出すのも春の知らせのひとつかな。


最後の3枚目、春の果物と言えば苺。「イチゴ」、或いは「いちご」と書いた方が果物のいちごをイメージし易いだろうか。本来いちごは夏の果物だそうだけど春になると店頭で見かけるようになって、ついついカゴに入れてしまう。他の果物に比べていちごがたくさん並んでいるとなんだかウキウキしてくる。大きなお皿いっぱいにひとつずつきれいに並べると、それだけで少し幸せな気分に浸れる。いつもと違ういちごを感じられるはずなのでお試しあれ。